最近Webサービスを気軽に作ることができなくなった気がする
昔話
昔(2009〜11年くらい)はみんなTwitter APIを使うだけのWebサービスを大量に作ってた。ブラウザで動くTwitterクライアントだったり、診断系だったり、あとはTwitterとなんかのAPIをマッシュアップ(死語)させるやつを作ってた。最近の若者は、あんまりWebサービスを作ってインターネットに公開していないような気がする。今はアプリ開発の人もいるからそっちに流れてるのかもしれないけど。
気軽に作れない理由
これは結論から言ってしまうとWebサービスを作って公開するのに考えることが増えたという話だ。
Webサービスを公開するのに、最低限ローカルの開発環境とWebサービスをホスティングする環境(自宅サーバ、VPS、IaaS、PaaS、なんでも良い)の2つがあればよかった。今もそうだ。でも、今はそれだとダサいと言われるようになってしまった。
Ansible, Chef, Itamaeのようなプロビジョニングツール、それはそんな難しくないけど、Dockerでコンテナ仮想化、それにともなって実行環境もECSだったりGKEだったり使うとかっこいいみたいな感じになっている。何が言いたいのかというと、Webサービスを作って公開して10人でも100人でも使ってくれることに喜びを感じるまでのプロセスが長い。これは完全に個人の意見なのですが、一部のエンジニアは心が狭い人がいて、オシャレな構成になってない状態で公開してもDocker使ってないと笑われたりするかもしれないですよね。そんな気持ちでWebサービスを公開したいわけじゃない。
あとは技術以外にも最近プライバシーのことでいろいろ言われるようになって、ちょっとむずかしいことをしたくなったら利用規約やプライバシーポリシーをちゃんと書かないと危なかったりする。雑なサービスが作りづらい。つらい世の中だ…。
どんどんやってみて欲しい
このエントリは自分に対する戒めの気持ちも込めて書いている。作りたくなったらその気持ちは大切にして、どんなしょぼいアーキテクチャだろうがスケールしないシステムだろうがとりあえず作ってみたらいいと思う。
僕自身もまだDocker完全に使いこなせないし、頭ではわかっているつもりでもどういうコマンドを打ったら期待通りに運用できるのか全然わからない。構成管理ツール、仮想化、難しいと思うならとりあえずやらなくて大丈夫。最初からAWSやGCPでイケイケな環境で動かそうとかしなくていいと思う。VPS借りるとか、まあVPSはちゃんとセキュリティ対策しないと全方位に迷惑かけるのでそれも難しいようであればレンタルサーバを借りてめちゃくちゃ負荷かけて怒られたらいいと思う(個人の意見です)。
プログラミング言語だってなんでもいい。PHPが簡単だと思うならPHP使えばいいし、Rails使ってバカにされようが、Webサービスのアイディアを思いついたもん勝ちで、公開しないのが一番よくないことっぽい。
がんばりましょう!!
最後に
ところでなんでこんな話書いたのかというと、最初にも言ったけどあんまりWebサービス作ってる若者いないなぁと思うからです。このエントリでいうところの若者とは、中学生〜高校生くらいでプログラミングを趣味でやってる人たちのこと。最近みんなアプリばっか作ってるよね。アプリのほうが覚えることは多くてもみんなそれ覚えてるので、学習するのが簡単になっている気がする、シュッと作って雑に公開できるのは一昔前はWebだったけどいまはアプリになっている。アプリもいいけど最近Webサービス作りたくなったのでどんどんやっていくぞ。